▶農産物のフードロスをなくし、おいしさに溢れた社会の実現をめざして
竹下友里絵(たけした ゆりえ)

IMG_6144


【事業を始めるきっかけは? どういう流れだったのですか?】
もともとフードロスの問題に関心があり、食べられるものが捨てられるのはもったいない、から始まりました。
農場で捨てられる、流通段階で捨てられる、小売、飲食店、家庭で捨てられる、いろんな場面でフードロスがある中で、自分はどこで関わろう、まだ誰も手を付けていない段階はどこなんだろう、と考えついたのが、生産寄りの農場で発生してるフードロスでした。規格外のものや、人手不足のために収穫しきれずに廃棄されている野菜が多くあったんです。私はその規格外の野菜たちをなんとかしたいという思いから、タベモノガタリを起業して八百屋のタケシタでそれらの野菜を売ることも始めました。


【規格外野菜とはどういったものになるのですか?】
規格外とは、曲がったきゅうりや、表側だけに亀裂のはいったキャベツなど。流通の際のダンボールに入れる際、決められた数が入らないものは規格外野菜とされ、廃棄となっているんです。


【それらの規格外野菜たちを取り扱ってるんですね?】
自分は、規格外野菜だけを取り扱う八百屋はしたくなくて、規格とされる枠組みに囚われたくなかったんです。なので、流通の決めた規格・規格外を不選別で譲ってもらってます。


【竹下さんがこのやり方を始めたことで、どんなメリットがうまれましたか?】
農家側で今まで売れてなかったものが流通に流せるようになりました。あと別の観点から、環境のことを考えて、なるべくビニール袋に使わないようにして、いままで農家さんがやってきた袋詰や土払いの過程をなくし、コストが下がるメリットを考えています。


【土付きで袋に入っていない野菜を、お客様は買われるんですか?】
名谷駅で、袋に入れず土付き野菜のテスト販売してみたんですが、おじいちゃんおばあちゃんには「土付き野菜のほうが新鮮でいいなー」と言ってくれる方が多かったです。

【良い試みだと思いますが、スーパーなどでは見られないですよね?】

ビニールに入ってないと劣化が早いんです。裸売りをすると、半日でしなっとなってしまうんで、スーパーではこれは難しいと思います。
IMG_2596

【起業した際まわりの反応はどうでしたか?起業したきっかけは?】
親はなにも言わなかったです。口には出してないけれど不安はあると思いますが(笑)。友達も「すごいなー」ぐらいで(笑)私は、100%納得してからじゃないと動けないタイプなので、起業にとても向いていたと思う。大学三年の夏に、ビジネスアイデアが有ればいつでも起業しようと思っていました。

【最初の仲間集めはどうやって?】
大学の友達に自分から声かけて、いまのタベモノガタリができました。


【事業でどんな試行錯誤がありましたか?】
今、ちょうど一年になりました。苦労は苦労と思っていなくて。日々つまづいているので(笑)新規就農者さんや市場出荷をメインにしている農家さんのお手伝いをしていきたいのですが、なかなか難しいです(笑)


【事業をやっていて、一番楽しかったことは?】
やってみてよかったことはテスト販売をしてみて、自分が思っていたより反応が良く、ファンも出来た。今、力を入れてみてやっていきたいのは野菜テスト販売です。
ネットを使っての販売でなく、人と人のつながり、フィールドである神戸のイベント(食の都神戸)に参加して、人と沢山関わっていこうと頑張ってます。

IMG_2598

【竹下さんの.meのご利用方法は?】
落ち着いて仕事のできる場所。先日は模造紙を広げて仕事出来ました。打ち合わせにもよく使っています。.meのカウンターで何気ない話から、タベモノガタリの野菜をたくさん使ってカレーを作ろう!と、先日は谷上プロジェクト主催のMeetup!で試食していただきました。ただいま販売できるように着々と準備中です。



竹下友里絵さん
1996年神戸市生まれ。関西学院大学総合政策学部入学後、神戸大学農学部に3年次編入。4年目を休学し、デイブレイク(株)・(株)坂ノ途中でのインターンシップを経て2018年3月にタベモノガタリを創設。翌年2月に(株)ボーダレス・ジャパンのグループ会社としてタベモノガタリ(株)を創業。規格外農産物のフードロスをなくすために規格がない八百屋、「八百屋のタケシタ」店主として活動中。
IMG_6350
神戸市営地下鉄での野菜販売の様子